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私が今回書きたい内容は、まさに「靴」についてです!ただし、スニーカーについてではなく、主にレザーシューズ系統についての種類わけです。レザーに限りませんけども。いろんな靴の形があるわけですけども、今までその具体的な違いに目を向けたことがないんですよね。ですので、それを中心として調べてみました。それぞれの種類別に説明を加えていきます。

 

■バルモラル
内羽根式、とも呼ばれることのあるシューズパターンです。
口の履き口のところがV字型に開いているのが特徴的で、ヒモで締めるスタンダードなタイプとして知られています。
創始者がバルモラル城でデザインしたことから、その城の名前がそのまま使われるようになりました。

 

■ブラッチャー
外羽根式と呼ばれることのあるシューズパターン。
これはバルモラルとほぼ一緒なのですが、バルモラルではV字型に開いていた履き口が両側に開いており、吐きやすさが重視されているのが特徴的です。
イギリスでは「ダービー型」という名前で親しまれています。

 

■サドル
形はバルモラルやブラッチャーとあまり変わりありませんが、そのデザインに大きな違いがあります。
上記の2つは基本的に継ぎ目なしの革製で作られていますが、サドルの場合は靴の中ほどのところに、馬のサドル、つまり鞍のような形で革の継ぎ目があるのです。
これがサドルタイプのファッションポイントでもあり、ここでカラーバリエーションを出すことも多いそうです。

 

■スリッポン
なんだか間抜けな響きと感じる方もいるかもしれませんが、正確に言うと「スリップ・オン」であり、ヒモがついていないタイプの靴になります。そのまま足を入れれば履けるという構造になっていることから、スリッポンの名前がついています。ローファーに代表される靴の造りがスリッポンです。
ちなみに、このアイデアは他の靴の様式にも採用されています。それが、皆さんが屋内に使うことの多い「スリッパ」。これはスリッポンからきているのです。

 

■プレーントウ
プレーン(無地の)トウ(つま先)という名前だけあり、他の靴のようにつま先部分に何も飾りがない、シンプルな造りの靴です。いわゆるスタンダード。革靴で、特に凝ったデザインが施されていない場合は大体このタイプに分類されます。
シンプルなのが売りですが、その分、素材や造りの丁寧さなどが率直に出てくるタイプです。このタイプの靴が素敵なブランドは、信頼性が高いと言えるかも。

 

■ウイングチップ
プレーントウと違い、つま先の革の切り替えがあります。ここの切り替え部分をチップといい、これが翼のような形をしているのでプレーンチップと言われるようになりました。模様穴の飾りが縁に沿って施されているのも特徴的です。
このタイプはプレーントウよりクラシカルなイメージが強くなります。

 

■ストレートチップ
こちらもウイングチップのように革の切り替えがつま先にありますが、その継ぎ目は一文字をかたどっており、ウイングチップより更にフォーマルかつクラシカルなイメージが強烈になります。
飾り穴についてはあるものとないものがあり、ないものの方がフォーマルシチュエーションに適しているのだそうです。

 

■Uチップ/Vチップ
どちらも足の甲の部分に革の切り替えがついたもので、その形状でUチップとVチップという呼び名の分け方がなされています。
どちらもデザイン性がプレーンなものよりも富んでいるのが特徴で、Vチップの方がフォーマルな印象があるようです。

 

■ローファー
スリッポンのところでも軽く触れたデザインのシューズ。他のシューズのように紐構造がなく、足を差し入れるだけで履けるのが魅力的。
ローファー、というのはもともと「怠け者」という意味があるそうです。その理由は、皆さんもうお分かりですね? そう、紐を結ぶにも横着するような怠け者が履く靴、という意味なのです。
ちなみに、ローファーに共通している特徴としては、コインを挟むことが出来るストラップが靴についていること。これ、ちょっと面白いですよね。
ペニーローファーと言われたこともあるそうです。